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2010.07.25

その他

愛知県「男女共同参画人材育成セミナー」記録(其の1)

前回のエントリーから早1カ月…。すっかり月1のペースになっちゃってます。もう少し書く頻度を上げられるといいけど…。

そんな独り言は、まあ、脇に置いといて(笑)、

今年度、私は愛知県が主催する「男女共同参画人材育成セミナー」なるものに参加しています。

1年間を通じてのプログラムで、ほぼ月1の頻度で開催されます。

参加者は、県内各市町村からそれぞれ1名ずつ。私を含め、今年度は36名がエントリーしています。

昨日は、その第4回目。午前中は、講義。午後はグループ討議というプログラムでした。

午前中の講義のテーマは、「地域づくりにおける市民団体と行政の協働」について。講師は、NPO法人「ボランタリーネイバーズ」理事の方でした。

NPO法人「ボランタリーネイバーズ」は、NPOのネットワーク化・能力強化をサポートするのを、その最大ミッションとしているそう。常勤職員も10名程おり、県下でもかなり大きいNPOとのことでした。

以下講義で印象に残ったお話をメモ。

————-

・「協働」とは、様々な主体の違いを認め、それぞれの得意分野を活かして課題に取り組むこと。

→私的には、「違いを認め」に大変共感しました。昔からどうも「皆で一丸となって」的な全体主義が苦手なところがあるので。

・行政の役割は、プレイヤーから、プロデューサーやコーディネーター、ファシリテイターへと変化している。

→そういえば、先日読んだ瀬戸市の「基本計画」にも同じようなことが書いてあったなあ…。

・それに伴い、市民の側も、「問題を抱える」市民から、「課題に取り組んでいる」市民へと、その求められる像が変化して来ている。

→市民が地域づくりの主体になるのはいいが、それが単なる行政の負担軽減(市民の下請け化)ではいけない。

・NPOの段階発展について。《初動期》は、個人、数人による活動。①自発性、②無報酬、③皆で決め、皆で動くのが特徴。《発展期》は、利用者、協力者、理解者が増える過程。①活動目的が明確になり、②管理業務・共通経費ができ、③合意形成のための仕組みづくりができる。《成熟期》は、行政・地域との関係が広がる(契約業務の受注)。①目的の達成、②有給・専門スタッフ、③役割分担と全体調整、④コンプライアンス(法令遵守)が見られるようになる。

・市民組織を2つに類形すると、①地縁型と②テーマ型に分けることができる。《活動領域》については、①が居住地に関わる課題全般、②は特定のテーマに特化している。《構成員》については、①が全住民が原則参加なのに対し、②は有志が参加(入退会自由)。《参加姿勢・意思決定》については、①が合意重視なのに対し、②は自発的。責任を負う人が強い影響力を持つ。《強み》については、①が自治制、地域性、安定性なのに対し、②は多様性、柔軟性、専門性。

→①の典型的な例が自治会であり、「せと・しごと塾」は、その性格を鑑みると②なのでありましょう。この分類については、ポンと膝を叩きたくなるぐらい頭の整理になりました。

————-

私にとっては、学びの多い講義でした。講師の三島先生、有難うございました。

…そして、午後からのグループワークは、各班ごとの調査研究テーマの討論。まだ道筋が固まらず、次回までに各自自分の関心事項を掘り下げて来ることになりました。

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